人にはそれぞれ事情というものがあります。人によっては、自分の息子や娘たちが、独立して以降、長い間、実家に寄り付かなくなってしまい、その状態のまま、人生の終焉を迎えることになったなどという人もいるかもしれません。
遠くの親戚よりも近くの他人などといった言葉もありますが、このようなとき、実家に見向きもしなくなった子供たちよりも、来る日も来る日も、献身的に、自分の介護に明け暮れた人たちに自分の財産を相続させたいと思う人がいたとしても、不思議ではないでしょう。
とはいえ、残念ながら、法律上、法定相続人以外の人に遺産を相続させることはできません。ただし、解決策は存在します。このような場合には、遺言書を作成し、自分の意思を記述しておけば、本来、遺産を相続すべき人以外の人に、自分の死後、財産を受け取ってもらうことも可能となるのです。
このように、遺言を残した人、遺言書を作成した人のことを遺言者といい、一方、遺産を受け取る人のことを受遺者といいます。遺言者は、自分が存命中に生きている人であれば、受遺者として、誰でも指定することができます。さらに、法人でも指定が可能です。遺言者による最後の意思の選択肢の幅は、結構、広いのです。

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